お金で買ったもの日記+α

世の中はお金でできている

乙嫁語りの最新刊と八本脚の蝶

待っていました「乙嫁語り」【森 薫・著】の最新刊。われわれのパリヤさん、大活躍ですよ奥さん。ほのぼのですよ。この作品で一番パリヤさんが好きですね。一生懸命考えてしゃべろうとするんだけど、ちょっと失敗したり落ち込んだりと、見ていて楽しいです(本人は気を悪くするとおもいますけど)。そのパリヤさんと気が合いそうな殿方が現れてほんとうに良かった。末長くしやわせに!(まだ結婚してないですけど)。

 

そしてようやく「八本脚の蝶」【二階堂 奥歯・著】を読了する。買ってからずーっとカバンに入れてて、ゆっくりと読み進めました。途中から気になって、ネットで著者の日記を検索してしまい、がつんとショックを受ける。あまりの衝撃によろよろしながらも本書を読み進めることになり、結末を知りながら読むので不穏になっていく文に落ち着かなくなる。しかし、素晴らしかった。読みたい本が増えた。思考の触媒になった。効能が凄まじいです。寄稿文に作家や関わりのあるひとが文章を寄せていましたが、とにかく無念だったことが伝わってきました。本書に出てくる書店員の雪雪さんを調べてみると、行ったことのある書店で働いていて、あの素敵な売り場に目を輝かせた二階堂さんが目に浮かぶようです。末代まで大切にする一冊となりました。